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いくぜ、ゲームショウ!

 東京ゲームショウが、今年はリアル会場で開催される運びになっています。
 ゲーム業界の一大イベントですが、専門学校にとっても同様で、私が勤務していた学校では、バス7・8台を連ねての全国最大規模ツアーを敢行していました。とはいうものの、私の立場は基本留守組で、ずっと同行していませんでした。それが、純講師となった今年、ビジネス用チケットがもらえることになりました。
 ということで、数年ぶりのゲームショウ参加です。ただ、これで「いやっほう! 発売前ゲーム、どーんと遊べるぜいっ!」なんて浮かれるようではプロ失格なわけで、わざわざ交通費かけて行く以上、ビジネスをしないといけませんね。でも、何ができるんだろう…と、思案にくれてしまいました。ゲームは別に許認可ビジネスではないので、基本的に行政書士の出番はないのです。

 …と思ってから、インディーズコーナーの可能性に気づきました。
 インディーズという言葉の意味は、辞書的には「独立している連中」で、実際には何十人かの社員がいるような会社でも「うちは大手の資本入ってないから」とインディーズ名乗ってたりするのですが、その対極には、アパートの一室使って二三人でやっているような会社もあります。社長兼ディレクター兼セカンドプログラマなんて人がきりきり舞いで回しているような会社ですね。そして当事務所が本来顧客として意識しているのは、そういう人たちです。
 自前のブースを構えるような大手パブリッシャーには、当然ながら顧問弁護士がいるでしょう。中には複数のインハウスロイヤー抱えているところもあるくらいで、行政書士が提供できる法務サービスなんてのは、全然お呼びじゃありません。でかくて分厚い“法務の傘”で、すっぽり守られているのです。でも、インディーズはその傘には入れてもらえません。むしろそうした“用心棒”たちに脅かされているかもしれない立場だと言えるでしょう。「ゲームショウで名刺配りまくる行政書士」というのが従来いたのかどうかは知りませんが、別に第一号になっても、それはそれで名誉なことではないかと。もっとも、今年の会場にそういうブースがあるかどうかははっきりしないんですが。

 ここで問題として立ちはだかるのは、時間。金曜日の13時近くまで授業があり、すっ飛んで行っても、会場入りはラスト1時間に間に合うかどうかというレベルなのです。まあ、半分「いやっほう!」気分で一般公開日に臨むというのも、全然ありなんですが。「寄り添う士業」たる行政書士としては、むしろ好ましいかもしれませんね!

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