一方、世の中には定期的に開催されているセールスもあります。最たるものが、ブラックフライデーでしょう。年に1回「ここでやる」が決まっているのです。さらに言えば、特定の店舗だけではなく、全ての店がここで安売りをやるわけですが、これはこれで売れるわけで、まあ人というのは何かと言えば買い物をしたがる生き物のようです。
ぼくは昔から「踊らない」傾向があって、このブラックフライデーもずっと冷ややかに見守っていました。そもそも消費という領域では、自分こそが主役。「オレはオレの買いたいときに買うッ!」ってなもんで、他人から勝手に時期を決められるのが嫌だったのです。
ところが今年のブラックフライデーで、ついにでかい買い物をしてしまいました。LG Gramです。ふだん20万くらいする16インチモデル(1年落ち)が、17万円そこそこ! サラリーマンを辞めた結果としてボーナスを受け取れなくなった身としてはかなり悩んだのですが―といっても、丸一日ぐらいですけど―、ポチってしまいました。
前にも書いたように、もう3年以上も14インチのGramを使い続けています。何しろ軽く、それでいて堅牢です。ノーパソというのは持ち歩いてナンボの道具なわけで、これは決定的なことなのです。ただ、やはり素のままでは3年は使い続けられず、この間、メモリの増設とSSDの追加&交換、さらにバッテリーの換装もしています(軽量マシンながらそういうことできたのがGramの大きなアドバンテージ!)。その結果、動作は快適ですが、液晶&バックライトのヘタレはかなり進んでいて、画面を見ていると、“老骨に鞭打って”感が出てきてしまっています。
今回の機材更新では、サイズアップを図っています。16インチ化&テンキー付き。今書斎で使っているデスクトップ機の役割を入れ替えられるのではないかと思ったのです。テンキーなんてのは、物書きモードでは邪魔なんですが、Illustratorとか使う場合は、やっぱりあったほうがいいわけですね。
ちなみに今この文章を書いているのは、まだ納品前。納品後に書くと、つい饒舌になりそうな気がして、あえてその前に記事化しました。
ところで、よくわからないのが、この「ブラックフライデー」という言葉が選ばれた理由。世界恐慌の引き金になったウォール街の株価大暴落を表す言葉と似ているし(バブル崩壊のときもこんな言葉使われたような記憶が…)、縁起悪いとかそういう発想はなかったものでしょうか? まあ、「だからこそ」というエスプリなのかもしれないんですが。
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