年の終わりになると、世の中はあれこれ浮かれ始めます。ブラックフライデーは今ひとつ定着していませんが、12月のボーナス商戦があって、日本ではこちらが本命ですね。そして年が明けると初売りということになってきます。
もうサラリーマンではないので、ボーナスはありません。なのに、ぼくのiPadはそのことがわかっていなかったようで、ちょうど12月の初め頃からまともに動かなくなり、これまでのような持ち歩いての運用が不可能になってしまいました。
「しかたないなー、ちょうどセールだし、購入するか!」
と、勤め人時代なら、にやけながら文句言ってたところですが、現在ではただ純粋に困るだけ。2世代前の型落ちなら5万円位で買えるものの、それもどうも屈辱的で、結局Androidのタブレットを購入してしまいました。メーカーは、あのレノボ。ぼくたちの年代だと「IBM」ブランド時代がどうしても忘れられない、ThinkPadの製造元です。サイズはiPad mini級で、価格は2万円台中頃。ずいぶん安価だなぁとは思ったものの、初めて聞くようなブランドに比べれば信頼感があり、ヨドバシカメラで購入しました。
使い始めてから1ヶ月少し。OSが変わると操作性も変わるため、あれこれと戸惑うことも少なくありません。が、そういう理由ではなく、iPadを思い出さずにはいられない日々が続いています。むしろiPadの良さを思い知るための買い換えではなかったか、そんなことすら思ってしまうのです。
残念ポイントを挙げます。
- アプリの同時立ち上げが制限あり
- 画面解像度が今一歩
- タッチペンに実用性なし
まず、アプリの同時立ち上げについて。一応できることになっていますが、実際には3つめあたりでヘタレてしまいます。楽天マガジンやKindleのようなブックリーダーだと、開いている雑誌がリセットされ、ホーム画面に戻ってしまうのです。なので、一度本を読みかけると、読み切るまで安心して他のことができません。すごく不便です。
画素数は、動画を観る分には必要十分ということなのでしょうが、雑誌や新聞では力不足。低解像度画面に表示したものは、拡大しても低解像度のままで大きくなってしまいます。アップル流のレティナディスプレイに慣れた身としては、ファミコン時代に戻されたような思いです(大げさ)。
そしてタッチペン。反応があまりに遅くて、絵も文字も描けたものではないのです。結局これでできることは、指の代わりに画面を押すだけ。「手袋しながらでも操作できる」以外のメリットはありません。
もちろん、これらの不満は「価格」に還元されるわけですね。「iPad並を求めるのならiPad並の金を払え!」というのは全く正当で、ぼく自身も異存はありません。ただ、自分としては、過去何度も繰り返してきた「ほんにゃら買いの銭失い」経験に新たなページが加えられた感があって、ぼやいてみたくもなってしまうのです。
そんなわけで、遠からぬ未来に再びiPadに戻りそうなところです。現在の自分に仕返しする意味で、その時点での最上級グレード(しかもセルラーモデル)を買うことを目指したいと思います。