11月13日、帰化申請手続きをテーマにした愛知県行政書士会の研修が実施され、当事務所代表の山田が受講しました。
帰化=日本国籍の取得です。ご承知のとおり、日本という国は外国人の受け入れにかなり慎重な国となっていて、一時的に訪れる観光客以外には徹底的に塩対応…というイメージがあります。そんな中、日本での生活を希望する外国出身者のパートナーとなるのが行政書士です。これは国際業務と言って、行政書士の主要業務カテゴリーの一つとなっています。
ただ、これまで山田は消極的でした。というのも、依頼主は当然外国人で、語学不如意な山田としては積極的になりづらかったのです。しかし、こと帰化に関しては、そもそも日本語が使えないことには申請できないわけで、これなら対応できるのではないかということに気づきました。そして、具体的な業務化をあれこれと模索していた折、行政書士会からの研修の案内が来たというわけです。
山田のこの業務への関心ですが、伏線ともいうべきことが、行政書士になる前にありました。
当時、専門学校の教員だったのですが、次第に外国籍の学生が目立つようになっていたのです。バブル期に渡日した日系人労働者の二世が、ちょうど専門学校に進学する年齢になってきたためです。
彼らの多くは、現実問題として日本人です。ほとんど日本生まれで、日本文化をベースに成長しています。アニメ・漫画・ゲームの話も、『震えるぞ、ハートォォォッ!』とか『クリリンのことかーっ!』なんて授業中でボケても、ちゃんと通じます。また、外観上も、日本人と変わらない場合が少なくありません。
それでも、就職にあたって外国籍であるということは、決して有利にはなりません。会社によっては、日本国籍を要求されることもあります。ただ、帰化について心理的な抵抗がない学生にとっても、実際の申請手続きを前にすると尻込みしているのが実情でした。そこには金銭的負担という要素もあります。そんな学生諸君のために力になれないだろうかということをよく考えていたのです。
今回の研修を担当した講師は、同じ名南支部の先生でした。
実を言うと、今年のはじめに支部単位の研修会があり、そこで帰化申請業務の存在に気づいたということのがあります。貴重なお話を重ねて拝聴できたことはたいへんありがたいですし、またその先生が支部の集まりでも何度も親しくお話させていただいている先輩行政書士であるというのは、とても頼もしいことです。これをきっかけに、当事務所においても、帰化申請業務にも取り組んでいきたいと思います。
なお、動機は上記の通りなのですが、別に知人限定で業務化するというわけではありません。このような事情ですから、当面は経験不足ということも否定のしようがないのですが、その分「モニター価格」として格安で受任させていただきます。気になる方は、どうかお気軽にご連絡ください。